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アメリカン大学・立命館大学の広島現地学習

2016年8月4日(木)~8月6日(土)、米国アメリカン大学と立命館大学を中心とする学生一行が広島で平和学習を実施しました。

この現地学習は、平和記念式典への参列、平和記念資料館や放射線影響研究所などの平和施設の見学などを通じて、被爆の実相についての理解を深め、平和な世界の創造について学ぶものです。

現地学習後の感想

マシュー ベル (アメリカン大学)

1945年8月6日に広島で起きた悲惨な出来事は、過去の惨劇を忘れないようにしている人々の心に永遠に刻まれています。現代の若者に、忘れられている核兵器の恐ろしさを伝え続ける広島市平和文化センターにとって、惨劇を忘れないということはとても大切なことだと思います。

平和記念資料館は、核兵器によって惨害が降りかかった第二次世界大戦に戦没者や被爆者を敬い、核各反対運動の拡散による恒久平和に実現への思いをより一層広める役割を果たしています。

資料館を歩きながら、核爆弾によって亡くなられた人々への影響を物語る、見るに堪えない展示を見たり、爆弾に落とされる中を歩く母と子を模った蝋人形を見たりしました、このような経験をしてアメリカに帰国してから私は、友人に資料館の話をし、平和運動に興味のある人に広島を訪れ、その象徴である資料館を訪れるよう呼びかけています。

竹島 優香 (立命館大学)

私は先日小学校の修学旅行ぶりにヒロシマを訪れ、被爆者の方のお話をお聞きしました。

当時は資料館に展示されている資料を見て漠然と恐怖しか感じることが出来ませんでしたが、今回では、原爆の恐ろしさを実感すると同時に、このような惨劇を二度と繰り返さないために未来に繋げていけることは何かを真剣に考えることが出来ました。私たちは被爆者の方々から直接お話を聞ける最後の世代です。聴かせていただいたお話を心に留めながら、未来の平和のために自分たちが出来ることを考えていかなければならないと感じました。

戦争、そして原爆による被害に「区切り」というものはないのだと、今回新井さんのお話を聞いて痛感しました。何十年経とうとも後遺症、家族や友人を失った苦しみは、ずっと身体や心を蝕むのだと考えると、とてもやりきれない気持ちです。二度とこの悲劇が起こらないよう心から願います。

西田 安純 (立命館アジア太平洋大学)

私の祖母は広島で被爆しています。私は祖母が原爆の話をするときのうつむいた顔や息を詰まらせる姿、絞り出すようにして発する声を忘れません。

しかし、私は直接被害を受けていません。アメリカを恨む気持ちは一つもないのです。だからこそ、アメリカの学生と共に広島で学びお互いの気持ちや先入観の変化を知りたいと思いこのセミナーに参加しました。

私が広島で経験した心に一番残ることは8月6日の灯籠流しです。

私のグループのアメリカン大学生が、灯籠流しを見て涙したのです。彼は暗闇の中淡く光る灯籠に涙したのか、71年前の光景を思い浮かべて涙したのかは分かりませんが、立場や背景は違えども心は通じるということを身をもって経験したセミナーになりました。

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